四季報CD-ROMでは、ダウンロードサービスにより最新の株価が取得できますが、5日分以上は上書きされてしまいます。「10日分の株価の平均を出したい」と言った場合に、どのようにすればいいのでしょうか。
⇒データの「インポート」機能を利用すれば可能です。
表計算やデータベースなどのソフトウエアで作成したデータをCSV形式で保存し、『会社四季報CD-ROM』に「ユーザー保存・取り込み項目」として取り込み、スクリーニング項目として自由に利用できる機能です。
自分で取得したデータを取込む技を覚えますと、自分なりの視点をますます生かせるのではないでしょうか。
◆CSVファイルの作成
まずスクリーニングに利用したいデータをCSV形式に保存して用意します。
- 区切り文字は、カンマ、タブ、セミコロン、スペースのいずれか。
- 各行は「4桁の証券コード」、「区切り文字」、「データ」と記述。
- データは数値(小数点第10位まで)のみ取り込めます。
- 4桁の証券コードは必須。
例えば1月19日の株価を取り込みたい場合は、以下のような内容を、拡張子をcsvとして保存します。
証券コード , 20150119株価
3315,108
5002,1155.00
5007,154
5011,855
5012,998
5013,1745.00
5017,339
5018,2033.00
5019,1895.00
5020,430
◆CSVファイルの取込
ファイルを用意しましたら、そのデータをユーザー取り込み・保存項目としてインポートします。
「ファイル」メニューの「インポートとエクスポート」→「ユーザー保存・取り込み項目」を選択します。ファイルダイアログが表示されます。対象のファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックします。「ユーザー保存項目のインポート」ダイアログが表示されます。
用意したファイルの「区切り記号」を選択します。今回の場合は、「カンマ」を選びます。 次に4桁の証券コードの列を「証券コード列」のプルダウンメニューから選択します。さらに、インポートしたいデータの列を「データ列」のプルダウンメニューから選択します。
以上の設定が完了したら、[インポート]ボタンをクリックします。「ユーザー保存・取り込み項目の保存」ダイアログが表示されますので、「名前」ボックスに任意の名前を入力して[保存]ボタンをクリックします。 「ユーザー保存・取り込み項目の保存」ダイアログが閉じられます。
これでデータがユーザー保存・取り込み項目として、インポートされました。
◆スクリーニング条件での使い方
スクリーニング条件を設定する画面で、インポートしたデータが表示されるようになりました。
インポートしたユーザー保存・取り込み項目は、名前の前に★印が付き、『会社四季報CD-ROM』にあらかじめ用意されているスクリーニング項目とは区別されます。また、ユーザーデータとしてハードディスクに保存されますので、原則として次号以降の『会社四季報CD-ROM』でも、そのまま利用できます。
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