2009年4月28日 (火)

アルトマンのZ値を表示するスクリーニングの作成方法

『会社四季報CD‐ROM』編集部です。

サポートにZ値について質問をいただきました。
2008年10月3日の投稿「倒産判別アルトマンのZ値のスクリーニング」で説明をしていますので、こちらが参考になると思います。
今日は、前回の投稿では省略していました、アルトマンのZ値を表示するスクリーニングの作成方法をご紹介いたします。

※2009年2集春号を使用。

Z値の計算式は以下の通りでした。
Z =0.012X1 + 0.014X2 + 0.033X3 + 0.006X4 + 0.999X5

X1=運転資本/総資産×100(%)
X2=留保利益/総資産×100(%)
X3=利息・税控除前利益/総資産×100(%)
X4=時価総額/負債×100(%)
X5=売上高/総資産(回)

※運転資本=受取手形・売掛金+棚卸資産-支払手形・買掛金
  留保利益=利益剰余金
  利息・税控除前利益=営業利益

このZ値が2.675以下なら倒産の可能性が高いということになります。

※このモデルは1960年代後半のアメリカで生まれています。国も時代も違いますので、この結果を鵜呑みにしないようにしてください。

では、作り方をご説明いたします。

  1. 検索パレットの「スクリーニング」をクリックします。
      
  2. 「スクリーニング条件一覧」を表示して、「新規作成」をクリックします。
     
  3. 「スクリーニング条件の選択」画面で「条件式追加(A)」をクリックします。
      
  4. 「スクリーニング条件式の設定」画面が開きます。
     
  5. 「一般連結・貸借対照表」→「連・受取手形・売掛金」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。続いて同じフォルダの「連・棚卸資産」→「前期本決算(-1)」、「連・支払手形・買掛金」→「前期本決算(-1)」、「連・総資産」→「前期本決算(-1)」をそれぞれ選択して、「↑追加(A)」をクリックします。条件式内容に「[連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]+[連・支払手形・買掛金(-1)]+[連・総資産(-1)]」と入力されていますので、「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]」と修正します。これで、0.012×1が作成できました。
     
  6. 続いて、開いている「一般連結・貸借対照表」から、「連・利益剰余金」→「前期本決算(-1)」、「連・総資産」→「前期本決算(-1)」をそれぞれ選択して、「↑追加(A)」をクリックします。
    条件式内容に「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]+[連・利益剰余金(-1)]+[連・総資産(-1)]と入力されていますので、「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]+1.4*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]と修正します。これで、0.012X1 + 0.014X2まで作成できました。
     
  7. 「一般連結・損益計算書等」→「連・営業利益」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。次に「一般連結・貸借対照表」→「連・総資産」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。
    条件式内容に「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]+1.4*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]+[連・営業利益(-1)]+[連・総資産(-1)]と入力されていますので、「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]+1.4*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]+3.3*[連・営業利益(-1)]/[連・総資産(-1)]と修正します。これで、0.012X1 + 0.014X2 + 0.033X3まで作成できました。
     
  8. 「株価指標関連」→「期末時価総額」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。続いて「一般連結・貸借対照表」→「連・負債」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。
    条件式内容に「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]+1.4*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]+3.3*[連・営業利益(-1)]/[連・総資産(-1)]+[期末時価総額(-1)]+[連・負債(-1)]と入力されていますので、「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]+1.4*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]+3.3*[連・営業利益(-1)]/[連・総資産(-1)]+0.6*[期末時価総額(-1)]/[連・負債(-1)]と修正します。これで、0.012X1 + 0.014X2 + 0.033X3 + 0.006X4まで作成できました。
     
  9. 「一般連結・損益計算書等」→「連・売上高」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。次に「一般連結・貸借対照表」→「連・総資産」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。
    条件式内容に「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]+1.4*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]+3.3*[連・営業利益(-1)]/[連・総資産(-1)]+0.6*[期末時価総額(-1)]/[連・負債(-1)]+[連・売上高(-1)]+[連・総資産(-1)]と入力されていますので、「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]+1.4*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]+3.3*[連・営業利益(-1)]/[連・総資産(-1)]+0.6*[期末時価総額(-1)]/[連・負債(-1)]+0.999*[連・売上高(-1)]/[連・総資産(-1)]に修正します。条件式名を「Z値」と修正したら、「OK」をクリックして前の画面に戻ります。

    2009_4_6_1

     
  10. 「No.」の「2」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。
    「会社基本情報」→「業種」→「(直近)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。、「OK」をクリックして前の画面に戻ります。

    2009_4_6_2

     
  11. 「No.」の「3」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。
    「一般連結・貸借対照表」→「連結・決算期」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。条件式名を「前期決算期」と修正したら、「OK」をクリックして前の画面に戻ります。

    2009_4_6_3

     
  12. 「No.」の「4」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。
    「一般連結・貸借対照表」→「連・受取手形・売掛金」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。続いて同じフォルダの「連・棚卸資産」→「前期本決算(-1)」、「連・支払手形・買掛金」→「前期本決算(-1)」、「連・総資産」→「前期本決算(-1)」をそれぞれ選択して、「↑追加(A)」をクリックします。条件式内容に「[連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]+[連・支払手形・買掛金(-1)]+[連・総資産(-1)]」と入力されていますので、「1.2*([連・受取手形・売掛金(-1)]+[連・棚卸資産(-1)]-[連・支払手形・買掛金(-1)])/[連・総資産(-1)]」と修正します。条件式名を「0.012X1」と修正したら、「OK」をクリックして前の画面に戻ります。

    2009_4_6_4

     
  13. 「No.」の「5」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。
    「一般連結・貸借対照表」→「連・利益剰余金」→「前期本決算(-1)」、続いて「連・総資産」→「前期本決算(-1)」をそれぞれ選択して、「↑追加(A)」をクリックします。条件式内容に「[連・利益剰余金(-1)]+[連・総資産(-1)]」と入力されていますので、「1.4*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]」と修正します。条件式名を「0.014X2」と修正したら、「OK」をクリックして前の画面に戻ります。

    2009_4_6_5

     
  14. 「No.」の「6」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。
    「一般連結・損益計算書等」→「連・営業利益」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。次に「一般連結・貸借対照表」→「連・総資産」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。条件式内容に「[連・営業利益(-1)]+[連・総資産(-1)]」と入力されていますので、「3.3*[連・営業利益(-1)]/[連・総資産(-1)]」と修正します。条件式名を「0.033X3」と修正したら、「OK」をクリックして前の画面に戻ります。

    2009_4_6_6

     
  15. 「No.」の「7」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。
    「株価指標関連」→「期末時価総額」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。続いて「一般連結・貸借対照表」→「連・負債」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。条件式内容に「[期末時価総額(-1)]+[連・負債(-1)]」と入力されていますので、「0.6*[期末時価総額(-1)]/[連・負債(-1)]」と修正します。条件式名を「0.006X4」と修正したら、「OK」をクリックして前の画面に戻ります。

    2009_4_6_7

     
  16. 「No.」の「8」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。
    「一般連結・損益計算書等」→「連・売上高」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。次に「一般連結・貸借対照表」→「連・総資産」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。条件式内容に「[連・売上高(-1)]+[連・総資産(-1)]」と入力されていますので、「0.999*[連・売上高(-1)]/[連・総資産(-1)]」に修正します。条件式名を「0.999X5」と修正したら、「OK」をクリックして前の画面に戻ります。

    2009_4_6_8

     
  17. 「オプション(O)」をクリック、「並び替えの設定」の第1キーを「Z値」にし、「件数検索」をクリックすると該当件数が表示されます。続いて「表示(V)」をクリックします。

    2009_4_6_9

     
  18. 「対象会社指定」画面で「既存グループ」→「業種(大分類)」→「一般事業会社」を選び「表示(V)」をクリックすると結果が表示されます。

手順12.以降は、フォルダから選択して作成しましたが、手順9.で作成しました条件式内容はコピー&ペーストが可能です。メモ帳などにコピーして貼り付ければ素早く作成できます。また、利用している項目は、金融会社にはデータがありませんので、対象会社は「一般事業会社」にしました。ここで「全社」を指定すると、Z値「0」で金融会社が表示されます。ご注意ください。

(編集部O)

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