2008年2月15日 (金)

優待実施で高ROE会社のスクリーニング

『会社四季報CD‐ROM』編集部です。

 

3月が近づき、雑誌やネットで株主優待の特集が増えてきました。
 

私は株主優待重視の株式投資は肯定的に考えていますが、
中には株主優待に対して嫌悪感を持つ方もいらっしゃいます。

たとえば、商品提供型の優待コストは販管費などで処理しているようで、
税前利益が減ることになり純利益は減少します。
その分、ROEも下がりますし配当減資も減ります。

また配当は1株単位で払われますが、優待は一定以上の保有株数からは変わりません。

こうした点が問題点として考えられます。

 

さらに、問題だと思われるのが、株主還元を「優待だけ行っておけばよい」という意識が会社に芽生える危険性があることです。

 

株主優待は配当に比べると低いコストですみます。
特に自社製品を提供するような優待だと提供額の何分の一かで費用が賄えることもあります。

こうした安易な株主還元で、本来あるべきROEや配当性向の向上などを考えなくなる恐れがあります。

何年か前、株主優待の経費処理方法について何社かに話を聞いたことがあります。

その時の私の口調がいかにも「低コストで賄っているんでしょう」という感じだったのでしょう。
いずれの会社も株主優待は株主の皆さんへの感謝の気持ちです」ということを強調されていました。

しかし、今や優待実施会社は1000社を超え、世の中は優待ばやり。
優待内容を金額に換算した実質利回りも重視され、
目立つ優待で安易に個人株主獲得に動く会社も増えているように感じます。
 

「株主の皆さんへの感謝の気持ちです」と本気で思っている会社を選別する目を各投資家が身につける必要があります。

さて、前置きが長くなりましたが、今日は優待実施会社で高ROEの会社をスクリーニングしてみます。
まずは結果をご覧ください。

20080215_out_2
※優待実施会社で連結ROEが高い順に15社を表示(単独のみ実施会社は表示していない)。2008年1集新春号を使用。画像をクリックすると拡大します

作り方については、こちら(2006年8月)をご覧ください。

なお、優待実施会社のROEの平均値は2.92%でした。
全社平均が4.39%、東証1部平均は7.18%でした。

2006年8月のときもそうでしたが、優待実施会社のROEは明らかに低いといえそうです。

 

※こんなことを書いていますが、私は優待肯定派です。
優待一覧を眺めているだけで楽しくなる人も多のではないでしょうか。ただし、銘柄選びの際は他の財務データなども十分チェックする必要があると思います。
ご参考になさってください。

(編集部K)

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