2007年9月 7日 (金)

「現金預金」が「現金および現金同等物」より多い会社のスクリーニング

『会社四季報CD‐ROM』編集部です。


最近、「現金預金」「現金および現金同等物」をチェックする機会がありました。

ご存知のように、「現金預金」は貸借対照表「現金および現金同等物」はキャッシュフロー計算書(そもそもキャッシュフロー計算書はこの変動を表したものですが)に記載されています。

これらの項目はキャッシュリッチ企業などをみるときによく使われますが、この両者、数字がかなり異なります。

どのくらい違うか?
今日は「現金預金」が「現金および現金同等物」より多い会社をスクリーニングしてみましょう。

まずは結果をご覧ください。

20070907_out
※現金預金-現金および現金同等物が大きい順にランキング。『会社四季報CD‐ROM』2007年3集夏号を使用。画像をクリックすると拡大します


スクリーニング結果は一部しかご紹介していませんが、全社を見ると、

現金預金 > 現金および現金同等物 1758社
現金預金 = 現金および現金同等物  888社
現金預金 < 現金および現金同等物  528社

という結果になりました。

現金および現金同等物」の方が「現金預金」より多いと思われるている方はいらっしゃいませんでしたか?

実は昔、私もそうでした。
でも実際は現金預金の方が多い会社が多数派なんです。

では、このスクリーニングの作り方をご説明します。

  1. 「スクリーニング」ボタンをクリックします。
     
  2. 「スクリーニング条件の選択」から「新規(N)」をクリックします。
     
  3. 「条件式追加(A)」をクリックします。
     
  4. 「一般連結・貸借対照表等」→「連・現金預金」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、「一般連結・損益計算書」→「連・現金および現金同等物」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。

    条件式内容の「+」-に修正します。

    条件式名を「現金預金-現金および現金同等物」にして「OK」をクリックします。

    20070907_1

  5. 「No.」の「2」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「一般連結・貸借対照表等」→「連・現金預金」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。

    演算子を「<>」、条件値を「-」
    にして「OK」をクリックします。

    20070907_2

  6. 「No.」の「3」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「一般連結・損益計算書」→「連・現金および現金同等物」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。続いて「OK」をクリックします。

    20070907_3

  7. 「No.」の「4」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「一般連結・損益計算書」→「連結・決算期」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。続いて「OK」をクリックします。

    20070907_4

  8. 「オプション(O)」をクリックし、第1キーで現金預金-現金および現金同等物を選び、「降順」にします。

    20070907_opt

  9. 「件数検索」をクリックすると該当件数が表示されます。続いて「表示(V)」をクリックします。
     
  10. 「対象会社指定」画面で「既存グループ」→「業種(大分類)」→「全社」を選び「表示(V)」をクリックすると結果が表示されます。

●ワンポイント

1位の任天堂の決算短信をみると、

現金および現金同等物 = 現金預金 - 預入期間3カ月を超える定期預金 + 取得から3カ月以内に償還期限となる短期投資

              = 9621億円 - 3608億円 + 873億円
              = 6887億円

となり、現金預金の方が2734億円多いことがわかります。

現金預金には1年以内に満期となる預金が含まれますので、引かれる3608億円は1年以内に現金化できます。

これは「短期に現金化できるカネと考えてよいのではないか」と私は思っています。
このため、キャッシュリッチの会社をみるときには基本的に現金預金を使っています。

ただ、現金および現金同等物のスクリーニングも紹介したいと考えています。
(『会社四季報CD‐ROM』2007年4集秋号でご紹介する予定です)

さて、現金預金と現金および現金同等物の違いも、こんな風にスクリーニングしてみるとよくわかります。
『会社四季報CD‐ROM』はこんなときにも便利です。

 

(『会社四季報CD‐ROM』編集部 岸本)

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コメント

yas様

コメントありがとうございます。

ご質問の件ですが、2009年1集にバージョンアップをした際にフォルダ構成を変更しております。この記事は旧バージョン時代に書いたもののため、現在と異なっています。
現行版では、おっしゃるとおり「連結決算・キャッシュフォロー計算書等」から「連・現金及び現金同等物」を選択してください。

投稿日付が2009年12月以前のものは、旧バージョンのものですので、ご注意ください。

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続いて、「一般連結・損益計算書」→「連・現金および現金同等物」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。
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上記は、「一般連結」ではなく、「連結決算・キャッシュフロー計算書」ではないでしょうか?

「一般連結・損益計算書」の中に「現金および現金同等物」の項目を見つける事ができませんでしたので、ご教授ください。宜しくお願いします。