2007年2月 7日 (水)

長い条件式作成のコツ

『会社四季報CD‐ROM』編集部です。

先日、コメントでスクリーニングの作り方についてお問い合わせをいただきました。

実は、こうしたお問い合わせはときどきいただくのですが、迅速な対応もできかねますので、基本的にこのブログでは、個別のお問い合わせについてはお答えしないことにしています。

もし、皆さんがお使いになってよくわからない点などはサポート・デスクでご回答しますので、こちらにお問い合わせください。

杓子定規で申し訳ございませんが、ご協力ください。
よろしくお願いします。

さて、先日お問い合わせいただいた内容はM&Aレシオについてでした。

M&Aの対象企業を見つけるためのここ数年のはやりの指標です。
新聞やネットなどで取り上げられることも増えているのでご存知の方も多いと思います。

この式にはさまざまなバリエーションがあるようです。

ここではその中から、
M&Aレシオ(年)=実質経営権取得額(経営権取得額-ネットキャッシュ)÷年間リターン
    経営権取得額:時価総額×50%
  ネットキャッシュ:現金預金-有利子負債
    年間リターン:予想営業利益+減価償却費

をご紹介します。

この指標は「ある企業を買収するのに必要な金額を何年で回収できるか」を表します。
一般的に数字が低いほど魅力ある買収先であるといえます。

さらに細かい説明は、私では限界がありますので、
機会があれば、どなたか専門家の方にお話を聞いてみたいと思っています。

さて、こうした複雑な式を作るときは皆さんご苦労をされているようですが、ちょっとしたコツをご紹介します。

複雑な条件式はかたまりごとに考えるようにしましょう。

この式では、
経営権取得額
ネットキャッシュ
年間リターン

の3つにわけるとよいでしょう。

これらを、それぞれをユーザー登録しておくと便利です。

例えば、

経営権取得額(=時価総額×0.5)
([DL・最新株数(株)(-2)]*[DL・日足終値(円)(-1)]/1000000*0.5)
※日足で算出。最新株数と時点が異なっているので気になる方は週足を利用してください

ネットキャッシュ
([連・現金預金(-1)]-[連・有利子負債(-1)])

年間リターン
([連・営業利益(0)]+[減価償却費(-1)])
※減価償却費は予定数字も使えます

の3つをユーザー登録項目に追加しておきます。
また、これらの条件式の前後には必ずカッコをつけておきましょう。
(こうすることで既存項目のように使うことができます)

以上の3つの項目を追加すると

([DL・最新株数(株)(-2)]*[DL・日足終値(円)(-1)]/1000000*0.5)+([連・現金預金(-1)]-[連・有利子負債(-1)])+([連・営業利益(0)]+[減価償却費(-1)])
※赤字は自動で追加されます

となります。

さらに、実質経営権取得額÷年間リターンになるようにカッコをつけていきます。
(自動で追加された+も修正します)

(([DL・最新株数(株)(-2)]*[DL・日足終値(円)(-1)]/1000000*0.5)-([連・現金預金(-1)]-[連・有利子負債(-1)]))/([連・営業利益(0)]+[減価償却費(-1)])

と赤字部分を修正すれば完成です。

ユーザー登録項目を使わない場合も、最終的な式を意識しながらカッコを追加していくと長い条件式も作りやすくなります。
ご参考になさってください。

とは言っても、カッコの対応が合わない場合は何かしらのメッセージを発するなどの機能はあってもいいですね。
(「条件内容に誤りがあります」だけでは不親切だと思います)

山のようにある課題一覧の中に追加しておきます。

あと、いつも言いますが、こうした指標は問題点も多いですから、注意してお使いください。

(『会社四季報CD‐ROM』編集部 岸本)

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