2006年10月10日 (火)

9期連続ROE10%以上の会社のスクリーニング

『会社四季報CD‐ROM』編集部です。

今日は、先日ご紹介したROEの計算方法で9期連続10%以上の会社をスクリーニングしてみます。

その前に簡単にROEの変形についておさらいしておきます。


ROE=当期利益÷株主資本×100
   =(当期利益÷発行済み株式数) ÷(株主資本÷発行済み株式数)×100
   =1株当たり当期利益(1株益) ÷ 1株当たり株主資本(BPS)×100

ここで、1株当たり株主資本を前期と2期前の平均値を使えば、平均ROEとなります。

このスクリーニング、該当会社があるか心配でしたが、下図のように12社ありました。
すごい会社がありますね。
ちょっと驚きました。

20061010_out
※該当会社を証券コード順に表示。2006年4集秋号を使用

 

では、このスクリーニングの作り方をご説明します。

  1. 「スクリーニング」ボタンをクリックします。
     
  2. 「スクリーニング条件の選択」から「新規(N)」をクリックします。
     
  3. 「条件式追加(A)」をクリックします。
     
  4. 「一般連結・財務指標等」→「連・ROE・平均(%)」→「前期本決算(-1)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_1
    ※「平均」というのは、株主資本を前期と2期前の期末数字の平均値で計算しているということです。ROEの分母である当期利益は損益計算書の数字で1年間で得た利益です。株主資本は貸借対照表の数字で期末時点のため、前の期と平均をとって計算するのが正しいとされます

  5. 「No.」の「2」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「一般連結・財務指標等」→「連・ROE・平均(%)」→「2期前本決算(-2)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_2
    ※計算値がありますので、そのまま追加します

  6. 「No.」の「3」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「一般連結・財務指標等」→「連・ROE・平均(%)」→「3期前本決算(-3)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。
     
    演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_3
    ※計算値がありますので、そのまま追加します

  7. 「No.」の「4」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「主要項目」→「連・1株益(円)」→「4期前本決算(-4)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、同じ「主要項目」から「連・1株当り株主資本(円)」→「4期前本決算(-4)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。さらに、「5期前本決算(-5)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    条件式内容の[連・1株益(円)(-4)]と[連・1株当り株主資本(円)(-4)]の間の「+」「/((」に修正します。

    最後に「)/2)*100」を追加します。

    条件式名を「連・ROE・平均(%)(-4)」に修正し、 演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_4
    ※ROEは3期分までは計算値がありますが、4期前からは計算します。ただ、1株益、BPSの計算過程の問題で、当期利益÷株主資本で計算した場合と若干異なる場合があります

  8. 「No.」の「5」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「主要項目」→「連・1株益(円)」→「5期前本決算(-5)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、同じ「主要項目」から「連・1株当り株主資本(円)」→「5期前本決算(-5)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。さらに、「6期前本決算(-6)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    条件式内容の[連・1株益(円)(-5)]と[連・1株当り株主資本(円)(-5)]の間の「+」「/((」に修正します。

    最後に「)/2)*100」を追加します。

    条件式名を「連・ROE・平均(%)(-5)」に修正し、 演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_5
    ※ROEは3期分までは計算値がありますが、4期前からは計算します。ただ、1株益、BPSの計算過程の問題で、当期利益÷株主資本で計算した場合と若干異なる場合があります

  9. 「No.」の「6」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「主要項目」→「連・1株益(円)」→「6期前本決算(-6)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、同じ「主要項目」から「連・1株当り株主資本(円)」→「6期前本決算(-6)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。さらに、「7期前本決算(-7)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    条件式内容の[連・1株益(円)(-6)]と[連・1株当り株主資本(円)(-6)]の間の「+」「/((」に修正します。

    最後に「)/2)*100」を追加します。

    条件式名を「連・ROE・平均(%)(-6)」に修正し、 演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_6
    ※ROEは3期分までは計算値がありますが、4期前からは計算します。ただ、1株益、BPSの計算過程の問題で、当期利益÷株主資本で計算した場合と若干異なる場合があります

  10. 「No.」の「7」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「主要項目」→「連・1株益(円)」→「7期前本決算(-7)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、同じ「主要項目」から「連・1株当り株主資本(円)」→「7期前本決算(-7)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。さらに、「8期前本決算(-8)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    条件式内容の[連・1株益(円)(-7)]と[連・1株当り株主資本(円)(-7)]の間の「+」「/((」に修正します。

    最後に「)/2)*100」を追加します。

    条件式名を「連・ROE・平均(%)(-7)」に修正し、 演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_7
    ※ROEは3期分までは計算値がありますが、4期前からは計算します。ただ、1株益、BPSの計算過程の問題で、当期利益÷株主資本で計算した場合と若干異なる場合があります

  11. 「No.」の「8」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「主要項目」→「連・1株益(円)」→「8期前本決算(-8)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、同じ「主要項目」から「連・1株当り株主資本(円)」→「8期前本決算(-8)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。さらに、「9期前本決算(-9)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    条件式内容の[連・1株益(円)(-8)]と[連・1株当り株主資本(円)(-8)]の間の「+」「/((」に修正します。

    最後に「)/2)*100」を追加します。

    条件式名を「連・ROE・平均(%)(-8)」に修正し、 演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_8
    ※ROEは3期分までは計算値がありますが、4期前からは計算します。ただ、1株益、BPSの計算過程の問題で、当期利益÷株主資本で計算した場合と若干異なる場合があります

  12. 「No.」の「9」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「主要項目」→「連・1株益(円)」→「9期前本決算(-9)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、同じ「主要項目」から「連・1株当り株主資本(円)」→「9期前本決算(-9)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。さらに、「10期前本決算(-10)」を選んで 「↑追加(A)」をクリックします。

    条件式内容の[連・1株益(円)(-9)]と[連・1株当り株主資本(円)(-9)]の間の「+」「/((」に修正します。

    最後に「)/2)*100」を追加します。

    条件式名を「連・ROE・平均(%)(-9)」に修正し、 演算子を「>=」、条件値を「10」にして、「OK」をクリックします。

    20061010_9
    ※ROEは3期分までは計算値がありますが、4期前からは計算します。ただ、1株益、BPSの計算過程の問題で、当期利益÷株主資本で計算した場合と若干異なる場合があります

  13. 「件数検索」をクリックすると該当件数が表示されます。

    20061010_opt_1

    続いて「表示(V)」をクリックします。
     
  14. 「対象会社指定」画面で「既存グループ」→「業種(大分類)」→「全社」を選び「表示(V)」をクリックします。
     
  15. 「表示社数の選択」画面で「OK」をクリックします。すると結果が表示されます。 

●ワンポイント

確認用に決算年月も表示させておくとよいでしょう。

実際問題として、ROEを9期分も見る必要があるかどうかは判断の分かれるところでしょうが、お時間のある方はぜひ、作ってみてください。

今回は平均のROEをご紹介しましたが、単純な期末ROEならもっと簡単に作れるはずです。
(平均も同じ作業の繰り返しなので、そんなに複雑ではないのですが・・・)

 

さて、前にも書きましたが、ROEは持続することが難しい指標です。

分子の利益が増加するほど分母の株主資本も増加していくからです。

高ROEを持続するためには、株主資本増加率と同じだけの利益増加率が必要となります。利益の増加が難しい場合は自社株買いで株主資本を減少させることでも達成できます。

(『会社四季報CD‐ROM』編集部 岸本)

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