2006年9月29日 (金)

退職給付信託のスクリーニング

『会社四季報CD‐ROM』編集部です。

この間、「退職給付信託」という言葉を久しぶりに新聞で目にしました。


「退職給付信託」は、退職給付の積み立て不足を解消するために、持ち合い株や現金等を信託銀行に信託口として拠出するという制度000年(決算期では2001年3月期)に始まりました。

企業にとって、
持ち合い株をバランスシートから消すことができ
さらに議決権はそのまま企業に残るというメリットの多い制度です。

2000年頃は年金の積み立て不足が問題視されていた時期で、
制度が開始されると、保有株式を拠出する企業が続出しました。
(最近は持ち合い株だけでなく現金拠出も増えているようです)

 

さて、『会社四季報』では、退職給付信託の株主は、○○信託口(△△△)と表示されます。

△△△はもともと株式を保有していた企業名で、○○に信託口を管理している信託銀行名が入ります。

 信託銀行名になっているものの、実質は供出企業の保有ですので、持ち合い株などを調べるときには気をつけておかなければならない情報です。

『会社四季報CD‐ROM』では、株主名で「信託口(」をスクリーニングすれば、

退職給付信託で拠出している株主を表示できます。

 
今日は、この退職給付信託で拠出している株主のスクリーニングの作り方をご説明します。

では、始めましょう。

  1. 「スクリーニング」ボタンをクリックします。
     
  2. 「スクリーニング条件の選択」から「新規(N)」をクリックします。
     
  3. 「条件式追加(A)」をクリックします。
     
  4. 「株主情報」→「大株主名」→「最新(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。

    演算子を「含む」、条件値を「信託口(」にして、「OK」をクリックします。

    20060928_1
    ※この「(」が重要ですので忘れないようにしてください

  5. 「No.」の「2」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「株主情報」→「大株データ時点」→「最新(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックして、「OK」をクリックします。

    20060928_2

  6. 「件数検索」を押すと該当件数が表示されます。

    20060921_nopt_1

    続いて「表示(V)」をクリックします。

  7. 「対象会社指定」画面で「既存グループ」→「業種(大分類)」→「全社」を選び「表示(V)」をクリックします。
     
  8. 「表示社数の選択」画面で「OK」をクリックします。すると結果が表示されます。 

※注意
CMTBエクイティインベス(=CMTBエクイティインベストメンツ)など一部退職給付信託でないケースもあります。
なお、この会社は中央三井信託銀行(8309三井トラスト・ホールディングス傘下)が保有する株式の運用・管理会社です。

実質的に中央三井信託(8309三井トラスト・ホールディングスが保有していると考えてください。

●ワンポイント
退職給付信託口は株主名がどうしても長くなるので、本、CD共に表示する際に拠出企業名(カッコ内の社名)は短い社名を使うようにしています。基本は5文字以内です。

 

※大株主調査は『会社四季報』の中でもかなり複雑な調査の一つです。

微妙に記載が違うが、実は同じ株主だったり、逆に別の株主だったりといったことも少なくありません。

大株主を調査する担当者は、さまざまな株主が同一なのか別なのかを判断しながら、『会社四季報』のスペースにあうように編集し、さらにデータベース化していきます。

外国のよくわからない株主が出てきたりすることも日常茶飯事で、この仕事を3年もやると、上場企業の株主にかなり詳しくなります。

(『会社四季報CD‐ROM』編集部 岸本)

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