2006年4月24日 (月)

株主資本比率、D/Eレシオと売上高研究開発費比率のスクリーニング

『会社四季報CD‐ROM』編集部です。

今日は月曜日ですので、ヤフーファイナンス・「会社四季報」投資情報「株スクリーニング入門」に連動したスクリーニングをご紹介します。

アドレスはこちらです。
http://biz.yahoo.co.jp/column/company/tyo/

今回は、以下の3つの条件でのスクリーニングをご紹介します。

  1. 株主資本比率30%から50%
  2. D/Eレシオ0.5から1倍
  3. 売上高研究開発費比率3%以上


株主資本比率D/Eレシオはいずれも安全性を見るための指標ですが、両者を組み合わせることでさらに威力を発揮します。

 

企業価値は時価総額(株主資本の時価)+有利子負債(純有利子負債を使うことも多い)で算出できますが、これは企業価値を高めるためには一定の有利子負債が必要ということを示しています。

 

ということは、株主資本が総資産に対して多すぎる会社は企業価値向上を考えていないといえるのかもしれません。

 

ただ、有利子負債も多すぎては倒産リスクが増加します。
両者はバランスよく存在しているのがもっとも望ましいといえるでしょう。

 

先日の有利子負債ゼロのスクリーニングでもご紹介しましたが、トヨタ自動車(今回は7位)は有利子負債を株主資本の範囲内に抑えています。
要するにD/Eレシオを1倍以下にしているというわけです。

 

トヨタは、潤沢な資金がありますので自己資金でも十分投資などの出費は賄えるはずです。
 

それをあえて社債や借入金などで資金調達するのは、低金利時代ということもありますが、常に企業価値の最大化を考えて経営をしているからと考えられます。
(ちなみに、トヨタは大量の自己株買いで株主資本を減らして、逆に有利子負債は増加させています)

 

今回のランキング上位に、いわゆる国際優良銘柄が多いのは、
こうした会社は企業価値の最大化を意識しているという表れでもあると思います。

 

株主資本比率とD/Eレシオのバランスがどのくらいがよいのかは一言でいうのは難しいですが、
ここで紹介している、株主資本比率30から50%D/Eレシオ0.5から1倍は、
ある程度、適切な範囲であると考えられます。

 

しかし、この条件値も絶対ではありません。
試行錯誤でいろいろ試してみることも必要でしょう。


例えば、「少し条件値を広めにとって、さらに時系列で見て年々改善されている銘柄に注目する」といった方法も効果的かもしれません。

 

このように、私たちがご提供できるのは、こうしたちょっとしたコツみたいなものだけです。
後は皆さんがさまざまに応用してスクリーニングを行っていただきたいと思っています。

 

さて、ヤフーファイナンスと同じ結果ですが、一応ランキングをご紹介しておきます。

20060424_out
※2006年2集春号を使用


では、このスクリーニングの作り方をご説明します。

  1. 「スクリーニング」ボタンをクリックします。
     
  2. 「スクリーニング条件の選択」から「新規(N)」をクリックします。
     
  3. 「条件式追加(A)」をクリックします。
      
  4. 「主要項目」→「連・株主資本」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、同じ「主要項目」から「連・総資産」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。
     
    条件式内容の「+」を「/」に修正します。最後に「*100」を追加します。

    条件式名を「株主資本比率(%)」にして、演算子を「>=」、条件値を「30」にして「OK」を押します。
    20060424_1
    ※株主資本比率30%以上という条件になります
     
  5. 「No.」の「1」を選んで、キーボードの「Ctrl」を押しながら「C」を押します。

    続いて、「Ctrl」を押しながら「V」を押します。

    条件式(「No.」の「1」)が「No.」の「2」にコピーされます。

    20060424_2
    ※マウスの右クリックで「条件式コピー(C)」→「条件式貼付(V)」
    でもできます。

  6. 「No.」の「2」を選んで「条件式修正(M)」をクリックします。

    演算子を「<=」、条件値を「50」にして「OK」を押します。

    20060424_3
    ※株主資本比率50%以下という条件になります。上の条件式と2つで30%以上50%以下という条件になります。

  7. 「No.」の「2」を選んで「表示」のチェックを外します。

    20060424_4
    ※これで結果に「No.」の「2」は表示されません。「表示」にチェックが入ったままだと「株主資本比率(%)」が2回表示されます

  8. 「No.」の「3」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「主要項目」→「連・有利子負債」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、同じ「主要項目」から「連・株主資本」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。
     
    条件式内容の「+」を「/」に修正します。

    条件式名を「D/Eレシオ(倍)」にして、演算子を「>=」、条件値を「0.5」にして「OK」を押します。

    20060424_5
    ※D/Eレシオ0.5倍以上という条件になります

  9. 「No.」の「3」を選んで、キーボードの「Ctrl」を押しながら「C」を押します。
     
    続いて、「Ctrl」を押しながら「V」を押します。
     
    条件式(「No.」の「3」)が「No.」の「4」にコピーされます。

    20060424_6n
    ※マウスの右クリックで「条件式コピー(C)」→「条件式貼付(V)」
    でもできます

  10. 「No.」の「4」を選んで「条件式修正(M)」をクリックします。
     
      演算子を「<=」、条件値を「1」にして「OK」を押します。

    20060424_7n
    ※D/Eレシオ1倍以下という条件になります。上の条件式と2つで0.5倍以上1倍以下という条件になります。

  11. 「No.」の「4」を選んで「表示」のチェックを外します。

    20060424_8n
    ※これで結果に「No.」の「4」は表示されません。「表示」にチェックが入ったままだと「D/Eレシオ(倍)」が2回表示されます

  12. 「No.」の「5」を選んで「条件式追加(A)」をクリックします。

    「業績予想修正、設備投資等」→「研究開発費」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。

    続いて、「主要項目」→「連・売上高」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックします。

    条件式内容の「+」を「/」に修正します。最後に「*100」を追加します。

    条件式名を「売上高研究開発費比率(%)」にして、演算子を「>=」、条件値を「3」にして「OK」を押します。

    20060424_9
    ※研究開発費は連結実施会社、単独のみ実施会社とも同じ項目です。

  13. 条件式に使った各項目などを登録しておきます。

    「主要項目」→「連結・決算期」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックして「OK」を押します。

    「主要項目」→「連・株主資本」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックして「OK」を押します。

    「主要項目」→「連・総資産」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックして「OK」を押します。

    「主要項目」→「連・有利子負債」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックして「OK」を押します。

    「主要項目」→「連・売上高」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックして「OK」を押します。

    「業績予想修正、設備投資等」→「研究開発費」→「前期本決算(-1)」を選んで「↑追加(A)」をクリックして「OK」を押します。

    20060424_10
    ※スクリーニングに使った項目はできるだけ表示するようにしておきましょう

  14. 「オプション(O)」をクリックし、第1キーで「D/Eレシオ(倍)」を選び、「降順」、第2キーで「株主資本比率(%)」を選び、「昇順」にします。

    20060424_11

  15. 「件数検索」を押すと該当件数が表示されます。続いて「表示(V)」を押します。
     
  16. 「対象会社指定」画面で「既存グループ」→「業種(大分類)」→「全社」を選び「表示(V)」を押します。
     
  17. 「表示社数の選択」画面で「OK」を押します。すると結果が表示されます。

●ワンポイント
「13.に条件値は入れなくてもよいのか」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

「D/Eレシオ」は有利子負債÷株主資本ですので、「株主資本ゼロ以上」という条件式が必要のように思えるかもしれません。

ただ、今回の条件式には「株主資本比率30%以上」が入っていますので、ここで株主資本がマイナスの会社は除外されます。
そのため、「株主資本ゼロ以上」という条件式は不要です。

もちろん、こういうことをいちいち考えるのが面倒であれば、条件値を入れておいても問題はありません。

 

(『会社四季報CD‐ROM』編集部 岸本)

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